今、なぜ『マンション修繕』なのか
マンションはこれまで日本人が経験したことのない、まったく新しい住まいの形式であり、それ故に様々な問題を抱えている。高度成長期に粗製濫造されたマンションが一斉に不具合を起こし、現在いわゆる「修繕ブーム」が訪れいるが、建築を総合的にみることができる建築家・設計者は安易なブームに乗ることなく、マンションの本質を捉え、建物の正しい維持保全を考えるべきである。
目 次
 1 はじめに
 2 まえがき
 3 「築後10年」の迷信
 4 安易な修繕の陥穽
 5 町医者としての建築家の役割
 6 「修繕」と「改修(改良修繕)」の違い
 7 修繕計画を作成する意義
 8 竣工時引渡し図書としての修繕計画
 9 大規模修繕とは何か
10 住みやすさを目指す管理規約
11 「専有・共用」の考え方
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