■本件建物類似の鉄骨構造部分の製作過程
1)
柱を所定の長さに切り揃えて端部に【開先】をとる。
 (※開先:溶接のために板の端を斜めに削ること)
2)
柱材の端部内側に当てる【裏当金】を別に作る。
 (※左の写真の右下に見えるのが
【裏当金】
3)
裏当金を溶接して柱端部の準備完了。
4)
上階柱と下階柱と梁を結合するコアブロックを作る。(両端とも開先をとって裏当金を取り付ける。)
5)
コアブロックの上下に梁取付の板(ダイヤフラム)を取り付ける。この写真はブロックとダイヤフラムを溶接する前の仮組立を示す。
(写真はコアブロックを横にして積んである)

コアブロックの断面詳細
6)
柱とコアブロックに取り付ける梁の丈(せい)が左右両方(又は3方,4方)とも同じ場合は、ブロックの上下両端にダイヤフラムを溶接した後に梁の端部をダイヤフラムに溶接する。
7)
ダイヤフラムの上下に下階柱,上階柱を溶接すれば、現場に建てる前の柱が出来上がる。

8)
コアブロックの2〜4方に取り付く梁の丈(せい)が異なる場合は、丈の小さな梁の位置に内ダイヤフラムを溶接しておかねばならない。
9)
ブロックの中に内ダイヤフラムの板を溶接したところ。
10)
中央部の変色しているところは内ダイヤフラムを溶接した時の熱影響による変色。
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