建築新配筋読本』 設計者と現場マンのためのわかる配筋
■著者:井上 博+北小路 宏
『建築新配筋読本』の序文より

初版刊行以来、満18年を経過したが本書の売れ行きは一向に衰えを見せない。
これだけ多くの人のお役に立っているのかと思うと、筆者らとしては技術者冥利に尽きる思いである。
(社)日本建築学会からは「鉄筋コンクリート造配筋指針」が、また(社)全国鉄筋工業協会からは「鉄筋工事施工要領書」がそれぞれ出版されて久しい。

筆者らが願った「配筋手法の全国的統一」に向かって着実な進歩が見られるのは嬉しい限りである。
諸外国での震災をこの目で見たり、報告書で読んだりしてみると、日本では想像もできないような誤った配筋が行われている場合が非常に多いことに気づく。そのたびに、本書の訳本を差し上げたい気持ちになっていたが、近々、中国語の訳本が出版されることになったのは喜ばしいことである。

 1章 配筋の混乱
 2章 JASS5と学会規準にたいする疑問と提案
 3章 配筋上の問題点22ヶ条〜配筋ルール統一への提案〜
 4章 配筋要項(案)
 5章 配筋手直し要項
 6章 配筋検査の実際

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