1. |
建築は規格化された工場製品ではない。現場毎の一品生産手造り作品である
建築の品質は工事関係者全員の技術と熱意の造り込みによってきまる |
2. |
監理者は設計意図を充分理解した上で施工の立場でものを見、施工者と一緒になって考え、工事の阻害要因を発見して手を打つ。 |
3. |
着工時に関係者全員(施主、設計者、監理者、ゼネコン、サブコン、メーカー等)を集めて総合打合会を開く |
4. |
設計図の喰い違いや施工上、無理な納りを事前に発見し、修正する。 |
5. |
設計図が誤りでなくても、もっとよい方法(確実な施工法による質の向上)はないかと考え、あれば変更する。 |
6. |
職人さんが間違いそうな所や、技術上、作業上、注意を要する箇所を早い時期にリストアップしてその対策を考え、現場員や職人さんに周知徹底さ
せる。それでもやはり間違いもあり、手抜かりも生じないとは言えないから間違いを発見したら一刻も早くその対策を考える。 |
7. |
【施工図リストの作成 → 施工図の作成 → 監理者のチェック → 必要に応じて施主への説明と施主の承認】
の手順が遅れないように気を配り、先手、先手と抜かりなく手を打って工程監理を行う。 |
8. |
施工図とは、設計図書に示された設計者の意図に忠実で、しかも施工し易いように表現を改めた図面である。
施工図の承認は監理者としての責任をかけた行為であり、この施工図のとおりに工事が行われているのを確認するのが
狭義の工事監理である。 |
9. |
工事中に変更事項が発生したら、時機を失しないようにすみやかに
@その範囲、工法、費用についてはゼネコンと
A所轄の官公庁へは法的な相談を
B工費、工期の増減を伴う場合は施主と
それぞれ打合せを行い、記録を残し、その月の工事月報に綴じ込む |
10. |
毎月の工事報告書は施主の読み易さ、理解し易さを第一の目標とし、適宜 KEYPLAN、KEYSECTIONを添えて工事の進捗度、
定例打合会議事録、諸官公庁への許認可その他届出書類等の写し、各種試験への立合記録等を記入し、工事写真を添貼する。 |