『設計・監理方針10ヶ条』
代表 井上博の設計方針10ヶ条と監理方針10ヶ条をご紹介   H11.11.8
〜設計方針10ヶ条〜
1. 施主の求めるものを把握し、助言し、共に理想の建物を追求する
2. 法規を調査する(地方条例その他も詳細に)
3. プランを練り、同時に空間をイメージする
4. 最適構造法を追求 → 構造家との打合わせ
5. 最適設備システムの追求 → 設備家との打合せ
6. 材料を知る(物理的・化学的性質、耐候性、耐久性、経年劣化度、コスト、etc)
7. 施工法を知る(難易度、耐久性、耐候性、コスト、etc)
8. 過去の失敗の実例に学ぶ
S51 山海堂刊 市橋進著 設計図書チェックポイント
S53 建築技術社刊
失敗の実例に学ぶ
S57 山海堂刊 市橋進著 建築工事QCガイドブック
H 7 (社)建築業協会刊
建築工事瑕疵・クレーム防止技術マニュアル
9. 意匠・構造・設備図を始め、全図面の突合せは何回も行って喰違いをなくす
10. 着工後・竣工後の追跡
 竣工後の定期検査 → 次の設計に Feedbackする
〜監理方針10ヶ条〜
1. 建築は規格化された工場製品ではない。現場毎の一品生産手造り作品である
建築の品質は工事関係者全員の技術と熱意の造り込みによってきまる
2. 監理者は設計意図を充分理解した上で施工の立場でものを見、施工者と一緒になって考え、工事の阻害要因を発見して手を打つ。
3. 着工時に関係者全員(施主、設計者、監理者、ゼネコン、サブコン、メーカー等)を集めて総合打合会を開く
4. 設計図の喰い違いや施工上、無理な納りを事前に発見し、修正する。
5. 設計図が誤りでなくても、もっとよい方法(確実な施工法による質の向上)はないかと考え、あれば変更する。
6. 職人さんが間違いそうな所や、技術上、作業上、注意を要する箇所を早い時期にリストアップしてその対策を考え、現場員や職人さんに周知徹底さ せる。それでもやはり間違いもあり、手抜かりも生じないとは言えないから間違いを発見したら一刻も早くその対策を考える。
7. 【施工図リストの作成 → 施工図の作成 → 監理者のチェック → 必要に応じて施主への説明と施主の承認】 の手順が遅れないように気を配り、先手、先手と抜かりなく手を打って工程監理を行う。
8. 施工図とは、設計図書に示された設計者の意図に忠実で、しかも施工し易いように表現を改めた図面である。 施工図の承認は監理者としての責任をかけた行為であり、この施工図のとおりに工事が行われているのを確認するのが 狭義の工事監理である。
9. 工事中に変更事項が発生したら、時機を失しないようにすみやかに
  @その範囲、工法、費用についてはゼネコンと
  A所轄の官公庁へは法的な相談を
  B工費、工期の増減を伴う場合は施主と
  それぞれ打合せを行い、記録を残し、その月の工事月報に綴じ込む
10. 毎月の工事報告書は施主の読み易さ、理解し易さを第一の目標とし、適宜 KEYPLAN、KEYSECTIONを添えて工事の進捗度、 定例打合会議事録、諸官公庁への許認可その他届出書類等の写し、各種試験への立合記録等を記入し、工事写真を添貼する。
前へ戻る